初めてのマイホームづくり、そして初めてのエクステリア工事。
外構工事の費用はどの程度かかるのか、見当も付きませんよね。
よく「外構費用は建物費用の1割」というフレーズを耳にしますが、これはあくまでも「目安」です。
目隠しフェンスやカーポート、ウッドデッキの有無、アプローチに用いる天然石やレンガの種類などによって外構費用は大きく変化します。
また、特に茨城県南エリアは戸建て1区画分の面積が広い場合が多く、土間コンクリートや芝、化粧砂利などを敷き詰める面積が広いほど、そして敷地境界沿いに設置するブロックやフェンスの長さが長いほど、自ずと外構費用は上がります。
更にもう一点、外構費用を大きく左右するのが「敷地の高低差」です。
下の3つの例は、敷地面積と建物面積、使用するエクステリア材料が同じ場合、高低差の大小(1m、40cm、15cm)によってどの程度外構費用が変わるのかを示したものです。
エクステリア工事っていくらするんだろう ?
エクステリア工事って道路との高低差によって大幅に変わるんです!
CASE道路と建物との高低差が1mの場合
高低差が1mある敷地にブロックで土留め擁壁を設置する場合は国土交通省の認定を取得した、厚さ150mm以上の「型枠ブロック」を使用するのが一般的です。
この型枠ブロックは、通常エクステリアに用いられるブロックとは構造や施工方法が異なり、頑丈な分、材料費や施工費もかかります。
また、駐車スペースやアプローチ部分の土を掘って処分する「土工事」の費用は完成時には形として見えませんが、外構費用の中で大きなウエイトを占めます。
- 土工事
- 65万円
- ブロック工事
- 120万円
- 駐車スペース(土間コンクリート)工事
- 20万円
- アプローチ・階段工事
- 18万円
- フェンス・機能門柱工事
- 50万円
- カーポート工事
- 35万円
- 芝貼り・砂利敷き工事
- 22万円
- 屋外設備再調整・その他
- 5万円
外構費用(概算)335万円
CASE道路と建物との高低差が40cmの場合
「高低差が40cm」というと、一般的には「比較的高低差がある」という感覚です。
しかしこの場合、前述の高低差1mで用いた型枠ブロックを使用する必要はなく、厚さ120mmの化粧ブロックなどを土留めに使用します。
その違いだけでも、概算で80万円ほど費用が下がります。
加えて、高低差1mの場合と比較すると、設置する階段の段数も少なくなり、掘削する土の量も減りますので、総額で100万円以上も外構費用が下がります。
- 土工事
- 45万円
- ブロック工事
- 40万円
- 駐車スペース(土間コンクリート)工事
- 20万円
- アプローチ・階段工事
- 13万円
- フェンス・機能門柱工事
- 50万円
- カーポート工事
- 35万円
- 芝貼り・砂利敷き工事
- 22万円
- 屋外設備再調整・その他
- 5万円
外構費用(概算)230万円
CASE道路と建物との高低差が15cmの場合
道路との高低差が、15~20cm程度の場合、一般的に外構費用は最も抑えられます。
駐車スペースを設ける際に2~3%の「水勾配」をつける必要があるため、この勾配で道路から建物に向かってレベルを上げていくと、新たに階段を設置することなく、玄関ポーチまでアプローチを伸ばすことができます。
一方、道路と敷地との高低差が全くない場合(±0)には、水勾配をつけることができないため、駐車スペースやアプローチに透水性のエクステリア素材を使用することとなり、外構費用は上がってきます。
- 土工事
- 35万円
- ブロック工事
- 120万円
- 駐車スペース(土間コンクリート)工事
- 20万円
- アプローチ・階段工事
- 10万円
- フェンス・機能門柱工事
- 50万円
- カーポート工事
- 35万円
- 芝貼り・砂利敷き工事
- 22万円
- 屋外設備再調整・その他
- 5万円
外構費用(概算)212万円