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【中木】 ライラック Syringa vulgaris 〈落葉広葉樹〉

更新日 : 2021.07.03
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以前、千葉に住んでいた頃は
ライラックの花はいわば
「憧れ」の存在でした。

千葉では夏場の気温の高さで
ライラックの株が疲れ、
育ちこそすれ、
なかなか良い状態の株姿になりませんでした。

しかし、茨城県南エリアは
千葉より寒い。
ですので、ライラックが
より育てやすい環境です。

中木ですが、シンボルツリーにもおすすめの
ライラックをご紹介します。
 
 

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ライラッックはバルカン半島原産。
岩場に生育し、自生地では
樹高6~7mほどになります。
茨城県南では、2~3m程度に育ちます。


日本でライラックといえば、
真っ先に思いつくのは北海道ですよね。
札幌では毎年「ライラックまつり」が開催され、
今年で61回の開催となったそうです。

明治23年にサラ・C・スミス女史が
故郷アメリカから携えてきたライラック。
北大付属植物園に
今もその原木が元気に育っています。
 
 

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気になるのはやはり耐暑性。
北海道ではごく普通に見られる
ライラックですが、
これまで、通常のライラックの品種では
東北や関東の山間部が
健全に生育する南限とされてきました。

しかし近年では、
耐暑性に優れたライラックも
作出されています。

‘ラベンダーレディ’や‘
エンジェルホワイト’などの品種は
茨城県南エリアでは
健全に夏越しできます。
 
 

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しかしそれらの品種に頼らずとも、
ライラックは生育環境を整えれば、
茨城県でも元気に育ちます。

上の写真は千葉・印西市で撮影した
ライラックです。
端正に手入れされ、
立派に育ったライラック。
つい塀越しに写真を撮りました。

ポイントは、このライラックが
敷地の西側に高く積まれた
石塀のすぐ脇に育っているということ。

つまり、根元をはじめ、株の下半分は
完全に西日を受けず、
ひんやりとしているという微気象条件です。

このような環境であれば、
千葉県でも立派にライラックが育つのですね。
 
 

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上の写真は
龍ケ崎市内で撮影したライラックです。
少し下枝が落ちていますが、
立派に育っています。

周囲には何も遮るものがなく、
風通しが良いのもポイントだと思います。

また、このライラックの紹介ページの
トップと2枚目の写真は、
筑波実験植物園で撮影したものです。

日当たりが抜群ではない場所に
植えられているため、
花付きや樹形はイマイチでしたが、
立派に咲き誇っていました。
 
 

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ライラックは
日当たりと水はけのよい場所を好みます。
そして西日を避け、風通しを良くします。

西日が当たらない場所でも、
株元には低木や大型の宿根草を植え付けると
株元の地温を抑えられます。
 
 

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花は香水の原料になるほどの
爽やかで素晴らしい香り。
お庭に1本ライラックがあると
春の庭が良い香りに包まれます。

また、上の写真のように
通常ライラックの花弁は4枚ですが、
まれに5枚の場合があり、
これは「ハッピーライラック」
と呼ばれています。

5弁のライラックを見つけた人は、
見つけたことを誰にも言わずに
その花を飲み込むと
愛する人と永遠に幸せに過ごせる、
という言い伝え。

春先にはこのハッピーライラックの画像が
インスタグラムに
たくさん投稿されていました。

是非、お庭にライラックを植えた際は、
ハッピーライラック、
探してみてください、ひっそりと。
 
 

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