【低木】 アメリカテマリシモツケ Physocarpus opulifolius 〈落葉広葉樹〉
濃厚なブラックリーフと
白花のコントラスト、
一際目を引きますね。
早春から鮮やかな葉色が楽しめる、
低木カラーリーフ定番の
アメリカテマリシモツケをご紹介します。
上の写真は
つくば市内で撮影したものです。
背景が白で葉色が際立ち、
蕾がほんのりピンクを帯びているのが
わかります。
その名が示す通り、
アメリカテマリシモツケの原産地は
北アメリカの東部。
現地では「ナインバーク」という名称で
親しまれています。
樹皮が薄く剥がれる性質を持ち、
その形状が数字の「9」に似ていることから、
「nine bark」なのだそうです。
「9」は確認できませんでしたが…、
確かに樹皮は剥がれる性質があります。
我が家の株はまだ樹高1.2m程度ですが、
月日を経て株が充実すると、
「9」が見られるそうです。
今回ご紹介しているのは
アメリカテマリシモツケの中でも
日本で最も普及している
‘ディアボロ’という品種。
( Physocarpus opulifolius ‘Diabolo’)
3裂する葉は
濃いブラックパープルに染まります。
葉色は芽出しの頃から落葉するまで
しっかりと濃い色を保ちます。
シャビーな雰囲気の色彩にも、
ビビットな雰囲気にもよく馴染み、
扱いやすい低木です。
枝は比較的垂直方向によく伸び、
苗木の時期は特に狭いスペースでも
植え込みやすい樹形です。
樹高は最終的には2~3mになりますが、
私はまだ日本でそれほど大きくなった
アメリカテマリシモツケを
見たことはありません。
花はシモツケというよりは
コデマリに似ています。
花期は5~6月。
葉色と花色のコントラストは抜群です。
日当たりと水はけのよい土壌を好みますが、
半日陰でも生育可能です。
ただし日当たりが良い方が、
やはり葉色は濃厚です。
樹形も自然に整うため、
剪定の必要は殆どありません。
樹高を抑える剪定などを行う際は、
花後すぐに行うと、
花芽形成に間に合います。
性質強靭で育てやすい
アメリカテマリシモツケ、
濃厚な葉色はお庭で大活躍すること
間違いなしです!