【中木】 ナツハゼ Vaccinium oldhamii 〈落葉広葉樹〉
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春から初夏への移り変わりの時期に、
何故紅葉の画像を…
と思いたくなりますが、
今回ご紹介するナツハゼ、
上の写真のように初夏にも紅葉します。
近年人気を集める、
風情たっぷりのナツハゼをご紹介します。
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上の写真は
少し葉が色づき始めていますね。
環境と個体差にもよりますが
この初夏の紅葉、
是非実物を見ていただきたいです。
そして夏には一旦葉色は緑に戻り、
秋に見事な紅葉をするのです。
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初夏の紅葉
は葉の緑をベースに残しつつ色づき、
秋は橙から朱色の鮮やかな葉色となります。
秋の紅葉も本当に見事ですね。
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ナツハゼの原産地は
日本各地から朝鮮半島南部、中国。
山地に普通に見られる樹種ですが、
花崗岩質の土壌を好み、
関東ローム層の地域では
自生は見られないそうです。
上の写真は
筑波実験植物園のナツハゼです。
樹高は1.5mほどで、
高木のシラカシの足元で
半日陰の状態で生長していました。
ナツハゼは
日向~半日陰の場所を好みます。
西日は好まないので、
植え付ける際は注意が必要です。
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ツツジ科のナツハゼ、
シャクナゲやカルミア同様、
水はけの良い酸性土壌を好みます。
植え付けの際には、
ピートモスと腐葉土を
1:1の割合で配合したものを
鋤き込むと良いでしょう。
また、ナツハゼの根は細く、
地中浅いところで広がる性質があります。
深植えは避け、
また株の乾燥を防ぐために
常緑の草本類やマルチングなどで
株元を保護すると良いでしょう。
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そして、ナツハゼの魅力は
初夏の紅葉のみならず。
花も実も観賞価値があります。
花は5~6月ごろ、小さいですが
スズランのようなつやつやとした
赤い花を付けます。
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そして花後の実もまた見事。
ナツハゼは
「日本のブルーベリー」という触れ込みで
最近販売されたりしていますが、
確かに生食すると甘酸っぱくておいしいです。
ジャムも商品化されているほどで、
果樹としてナツハゼが評価される流れは
ますます広がりそうです。
和風や雑木のお庭のみならず、
ナチュラルモダンや
シンプルモダンのお庭にも馴染むナツハゼ。
様々な楽しみ方、
是非堪能してみてください。