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【中木】 スモークツリー Cotinus coggygria 〈落葉広葉樹〉

更新日 : 2021.07.03
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これはもう、否応なしに
目に飛び込んでくるビジュアル。

女性的な、ふわふわとしたフォルムが
最大のセールスポイント。

しかし葉色もまた、
「けむり」に負けず、秀逸なのです。

見所満載、性質強靭な
スモークツリーをご紹介します。
 
 

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まずはこの綿菓子のようなものから。
この正体、「花そのもの」ではないです。
では何なのか。

スモークツリーは雌雄異株です。
雌木には、おなじみの
「けむり」が付きますが、
雄木には殆ど付きません。
 
 

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こちらがスモークツリーの、
いわゆる「花」。雌花です。

雄花も雌花も花色は黄緑で、
ぱっと見た限りは、
雌雄どちらかわかりにくいです。

よく見ると、
雌花の中心にはしっかりとした
「雌蕊」があります。
雄花には中心に雌蕊が見当たりません。
花の大きさは3mmほどの小さいものです。
 
 

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花が終わると、
稔性花(受粉が成功し、実が付く花)は
実が膨らんできます。

上の写真では、花序の先端に
ぽつぽつと見える粒状のものが「実」です。


不稔花(実が付かない花)は、
不思議なことに
その花柄(花を付けている柄)が
花後に伸びてきて、
細い毛が生えてくるのです。

上の写真では、
伸びかけた紅紫色の毛が確認できます。
 
 

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この「けむり」の部分の役割、
恐らくですが、タンポポの要領で
種を風に乗せて
遠くに飛ばすためにあるのではないかと
推測します。

稔性花と不稔花の割合は、
圧倒的に不稔花の方が多い
(=けむりがもくもく)ので、
花は大事に実を結び、
実を結ばない花は
その大事な種を風に乗せて運ぶ…
素晴らしい生存戦略だと思います。
 
 

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小さな黄緑色の
目立たない花の開花は5月ごろ、
その後6月ごろから
立派な煙が付き始めます。
 
 

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アンティークカラーの
柔らかな色彩。

煙というより、
雲や綿菓子のように見えますね。
 
 

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スモークツリーの原産地は
南ヨーロッパからヒマラヤ、中国。
樹高は2~4mほどになります。

性質は強靭で、
日向で水はけのよい場所でしたら
すくすくと育ちます。

生育は旺盛で、
上の写真のように葉張りも出ますので
主庭などの広いスペースで
のびのびと育てると、
初夏にはもくもくと
煙が樹木全体を覆います。
 
 

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剪定を行う際は、
落葉期が良いでしょう。

適宜不要な枝を切り落とし、
丈を詰める剪定を行います。

強く切り詰めすぎると、
翌年にけむりが見られなくなるので
ほどほどに。
 
 

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スモークツリー、
近年はその「けむり」よりも
カラーリーフプランツとして
重宝される一面もあります。

丸みを帯びた葉の形と、
透け感のある葉の質感も
ポイントだと思います。
 
 

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特にどの品種も、
新芽の頃の発色の良さは
目を見張るものがあります。

その後、夏に向けて
葉色が緑色を帯びてしまう品種もありますが、
ご安心ください。
秋の紅葉もまた見物です。
 
 

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とても育てやすいスモークツリー。
カラーリーフとしての役割を担いつつ、
特徴的な「けむり」のフォルム、
そして秋の紅葉まで。
年間を通して楽しむことのできる優良種です。

どうしても確実に
「けむり」を楽しみたい方は、
苗を購入する際、
「雌木」であることの確認をお忘れなく!
 
 

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