【メインツリー】 シナヤマボウシ ‘ウルフアイ’ 〈落葉広葉樹〉
前回ご紹介したヤマボウシとは
また違った趣。
ヤマボウシの白斑品種で
最も流通の多い‘ウルフアイ’です。
学名は、Cornus kousa var.chinensis‘Wolf Eyes’。
正式には
日本のヤマボウシの斑入り品種ではなく、
シナヤマボウシの白斑品種です。
ヤマボウシに比べて、
若干細身の葉。
葉の縁が波打つのは
ヤマボウシと同じです。
面白いのは、
一枚目の写真に花が写っていますが、
よく見てみると
花にも白い斑が入る、ということです。
何とも不思議な花姿ですね。
涼やかな株姿、
‘ウルフアイ’は半日陰~日陰の庭でも
健全に育ちます。
日があまり当たらず、
暗い雰囲気になりがちな場所に
植え付けると本領発揮。
その場をぱっと明るい雰囲気に
変えてくれます。
また、シンプルモダンなどの
黒い外壁の前に添えると、
白斑の葉がより一層映えて素敵です。
‘ウルフアイ’は
日当りのよい場所でも良く育ちます。
斑入りの品種の中では陽射しに強く、
葉は傷まず美しい状態で保たれます。
‘ウルフアイ’は、
樹高50cm程度でも花を付けます。
(ヤマボウシの台木に
‘ウルフアイ’の枝を接いだものが殆どのため)
また、生長は比較的ゆっくりです。
小さめのサイズの苗を植え付けて、
ゆっくり生長を見守る過程でも、
毎年花を楽しむことができます。
ホームセンターの園芸コーナーでも
サイズの小さいものから
販売していますので、
しばらくは鉢で楽しみ、
ゆくゆくは地面におろして…
という楽しみ方もいいですね。
樹高は2~3mクラスでも
近年は十分流通するようになっています。
北側に玄関のある間取りの方や、
半日陰や日陰のスペース、
中庭などに高木を植えたいけれど、
暗い雰囲気になるのがちょっと…
とお考えの方、
是非‘ウルフアイ’を植えてみてください。
いい仕事をしてくれます。