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【メインツリー】 ビワ Eriobotrya japonica 〈常緑広葉樹〉

更新日 : 2021.07.03
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シルバーリーフプランツ?!
と思わせるような葉色、
大ぶりな葉には葉脈が深く入り、
オーナメンタルプランツとしてなかなかの風格。

今回ご紹介するのはビワ。
果樹としての人気はもちろんありますが、
葉の姿、株姿もなかなかの見ごたえです。
 
 

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ビワの原産地には諸説があり、
はっきりとはわかっていません。

しかし、奈良時代の書物には
既にビワの記述があり、
古来日本人に親しまれてきた樹木です。


果樹の栽培としては
長崎や千葉などの暖かい地方が有名ですが、
耐寒性があり、
茨城県南エリアでも十分育つ品種もあります。

耐寒性については、
果樹を採取するには
最低気温が「-5℃」を下回ると
難しいとされていますが、
「大房」「田中」
「クィーン長崎」などを選べば大丈夫。
茨城県南エリアでは十分に冬越しでき、
実も楽しめます。
 
 

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そもそも、何故ビワの耐寒性が
実付きに関係するかというと、
ビワの花が11~1月にに開花するためです。

この時期に強い寒さに当たると、
花が傷み、
実も付かなくなってしまいます。

先ほど挙げた耐寒性のある品種は、
いずれも花の咲く時期が
厳冬期から外れているために、
花が寒さに当たらず、
実が付きやすくなります。
 
 

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…と、まずビワの耐寒性について
ご紹介しましたが、
これは「実を採取するため」の耐寒性です。

シンボルツリーとして
「樹木を観賞」することを主に考えると、
どの品種でもビワは大丈夫。

見てください、この男前な葉姿を。
葉脈は葉の裏面に隆起し、
彫の深い、力強い表情です。
 
 

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ビワの樹高は放っておくと
6~10mほどに生長します。

日当たりを好みますが、
半日陰でも問題なく育ちます。

やはり冬期の寒風は苦手ですので、
「筑波おろし」が直接当たる場所は
避けた方が良いでしょう。
 
 

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ビワの新芽、本当に見事。
目を奪われます。

葉の表はつややかなテクスチャ、
裏は褐色の綿毛が密集しています。

凛として直立する新芽を見ると、
こちらも背筋が伸びる気持ちになります。
 
 

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新芽が見事すぎて、
展開の経過を追って
ご紹介しております。
 
 

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常緑樹ですので
年間を通して立派な葉を楽しむことができ、
目隠し効果も期待できます。

枝ぶりは豪快ですので、
なるべく広々とした場所に
植え付けることをお勧めします。
 
 

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剪定を適宜行う場合は、
もちろん狭いスペースでも植え付け可能です。

特に実も楽しみたい!という方は
あまり樹高が高すぎると、
実の収穫に苦労します。


実を楽しむことを前提に剪定を行う場合は、
花が終わった2月から、
実が実る6月頃までの間に行うと
確実に実の付いた枝を
ある程度残しながら
剪定を行うことができます。

ビワは夏場に花芽を形成しますので、
夏に株全体の枝を
均一に短くしてしまうと、
花芽(=実の付く場所)を
全て除去してしまうことになります。
 
 

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そしてやはり!
せっかく実のなる木を植えたのだから
存分に収穫まで楽しまないと!
という方には、
実が小さいうちに数を減らし、
残った実に養分を集中させる
「摘果」の作業をおすすめします。

上の写真では
実が1つの房に7~8個付いていますが、
これを3~4個にして、残りを除去。

そうすることで、1粒が大きく、
養分を十分に蓄えて美味しくなります。

あとは、カラスやムクドリ、
ヒヨドリとの実の奪い合いに勝利すること。
これが一番大変かもしれません。
 
 

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袋がけまではしないまでも、
実を守るために
防鳥ネットや様々な鳥除けグッズで
しのぐしかないですよね。

そして育てた実を
その場で収穫して口にする幸せ。

種は抜群の萌芽力を持っていますので、
そのまま種を庭に捨てたら
芽が出てくることもよくあります。

更に収穫できるのは
実のみならず、葉も有用です。
乾燥させてお茶にしたり、
様々な用途が広がります。

そんな話題に事欠かないビワ、
お庭に1本あると楽しいですよ。
 
 

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