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【メインツリー】 コハウチワカエデ Acer sieboldianum 〈落葉広葉樹〉

更新日 : 2021.07.03
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日本の紅葉といえば、
真っ先に思い浮かぶのはモミジ。

やっぱり、色づく紅色の葉を見ると
しみじみしてしまいますね。

そのモミジの中で、近年人気を集める
コハウチワカエデをご紹介します。
 
 

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コハウチワカエデ、
漢字では「小葉団扇楓」と表記します。

「ハウチワカエデ」という樹種もありますが、
ごく大雑把に言うと
それよりも小ぶりな葉を持つのが
コハウチワカエデです。

(葉の縦方向の長さと、
葉柄との比率の違いで見分けるのですが、
ここでは割愛します)
 
 

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葉で区別しづらい場合は、
花を見るとわかります。

コハウチワカエデの花色は淡い黄色で、
ハウチワカエデは紅紫色です。

ということで、
上の写真は「ハウチワカエデ」です。
コハウチワカエデの花の画像がなく、
申し訳ありません…


芽出しのふんわりと柔らかな葉姿も
とてもいいですね。
カエデ類の魅力は紅葉のみならず、です。

掌状の葉には5~11に分かれる
切れ込みが入ります。

普段見慣れている
「イロハモミジ」に比べると、
葉のフォルムが丸みを帯びていて
愛らしいですね。

近年イロハモミジやヤマモミジよりも
人気を集める理由は、
この丸みを帯びた葉にあると思います。 
 
 

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自生地は本州~九州の山地。
大きなものは樹高10m以上になります。

庭木として流通しているものは、
樹高2~3mの株立ちが主流だと思います。
 
 

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樹形は比較的自然に整います。
それでも枝が込んできた場合は、
まず7月頃、
鋏やノコギリで枝を切らずに
手で折れる太さの不要な枝を
処分してみましょう。

カエデ類は樹液の流動が
他の樹種と比べて激しく、
剪定の断面が大きいと
そこから枯れ込むこともあります。

枝先ばかりを折らず、
幹の方向に枝を辿り
枝分かれしている箇所を見つけ、
樹形が自然に整う方の枝を残し、
もう一方の枝を手折ります。


そして秋の紅葉のあと、
落葉後から12月いっぱいで
本剪定(夏場は弱い剪定にとどめる)を
済ませると、
樹木へのダメージを
最小限にとどめた剪定を行うことができます。

…と、書き連ねてもわかりづらいですね。
なにはともあれ、実行あるのみです!
 
 

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そしてお楽しみの紅葉!
ご自宅で紅葉狩り、憧れますよね。

植え付ける場所は、日当たりが良く、
西日の当たらない場所を好みます。

比較的日陰の場所でも生育しますが、
やはり紅葉の色づきが鈍くなります。

株元が乾かないように
十分なマルチングを行うか、
常緑の低木や宿根草を添えると良いでしょう。

また、冬期以外の乾燥が続く期間や猛暑時は、
株元のみならず、
枝葉に潅水を施してあげてください。
株がとても喜びます。

優しい葉姿のコハウチワカエデ、
お庭に是非、お勧めです。
 
 

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