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【低木】 ウエストリンギア・フルティコーサ Westringia fruticosa 〈常緑広葉樹〉

更新日 : 2021.07.05
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あまり聞きなれない名前ですが、
当初日本では
「オーストラリアンローズマリー」
という名前で流通が始まったように
記憶しています。

近年ではウエストリンギアという、
本来の名称が定着してきました。

ローズマリーに比べると
枝葉がふんわりと柔らかく、葉色も明るい印象。
期待の低木、ウエストリンギアをご紹介します。
 
 

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上の写真は基本種の
ウエストリンギア・フルティコーサです。
ブルーグレーの葉色がとても爽やかですね。

「オーストラリアンローズマリー」
の名前からもわかるように、
ウエストリンギアは
オーストラリアの東海岸が原産。
英名は「Coastal Rosemary」です。

海岸の崖地などに育つことから、
耐潮性は抜群です。
 
 

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俗称に「ローズマリー」とありますが、
これはウエストリンギアの枝葉が
ローズマリーに似ているから…で、
実際にウエストリンギアの葉を触ってみても、
ローズマリーのような香りはありません…残念。

しかし、性質が強靭で育てやすいのは
ローズマリーと同じ。
一度根付くと、ほぼ手入れの必要はありません。
病虫害も出にくく、
本当にローメンテナンスで助かります。
 
 

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そしてウエストリンギアの
一番のおすすめポイントは、
樹形が自然に整うこと!です。

上の写真の、手前の丸々とした株が
ウエストリンギア。
細やかな葉が枝にびっしりと付き、
ふんわりとした美しい自然樹形に育ちます。

ウエストリンギア1本でも絵になりますし、
お庭の植栽の骨格としても、
しっかりとその役割を果たしてくれる
優れものです。
 
 

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花は春が一番多く咲きますが、
一年を通してちらほらと咲いています。
淡い群青色、とても上品ですね。

ウエストリンギアの耐寒性ですが、
茨城県南エリアでは
露地植えではぎりぎりセーフ…
といったところだと思います。

露地植えのボーダーラインは、
冬場の最低気温が-5℃程度です。


先ほどの写真の、丸々と見事に育った
露地植えのウエストリンギアは
千葉市内で元気に育っています。
しかも、この1株だけでなく、
大株が他にもたくさん、
もりもりと勢いよく!です。

一方、以前私がウエストリンギアを
千葉県中部の少し山あいの場所で育てた際は
植え付けから5年ほど経って、
もう大丈夫!と思った頃に
大雪に見舞われ、枯れてしまいました。

その際の樹高は80cmほどあったのですが。
やはり大雪のあと、
なかなか雪が解けない期間などに
枯死の恐れがあると思います。


ウエストリンギアは日当たりが良く、
風通しもよく、
水はけのよい土壌を好みます。
ロックガーデンなども
植え付ける環境として適しています。

ウエストリンギアはそのままで
自然に樹形が整いますが、
刈り込みにも耐えるので、
生垣にしても面白いです。


最近は基本種(青葉)よりも、
黄や白の斑入り種が
多く出回っているように思います。
(黄斑の‘モーニングライト’、
白斑の‘スモーキーホワイト’など)
基本的な性質は青葉と同じです。

是非茨城県南でも、
ウエストリンギアの大株、
お目にかかりたいものです。
皆さんも是非、環境条件を整えて
チャレンジしてみてください!
 
 

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