【グランドカバー】 リシマキア Lysimachia 〈半常緑多年草〉
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/pixta_15879875_L-1-scaled.jpg)
春本番!夏日になる日もあり、
快適な陽気ですね。
紫外線が強いのも少し気になりつつ、
あちこちで開花する花々を
更に気にしながら日々過ごしております。
今回ご紹介するのはリシマキアです。
リシマキアは茎が直立するタイプと、
匍匐するタイプに分けられますが、
今回はグランドカバーとして重宝する
匍匐性のものをご紹介します。
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/pixta_1237615_M.jpg)
匍匐性のリシマキアで
最も流通しているのは
リシマキア・ヌンムラリア
(Lysimachia nummularia)だと思います。
上の2枚の写真がヌンムラリアです。
ヨーロッパ原産のヌンムラリア、
とにかく縦横無尽にランナーを伸ばし、
生育域を拡大していきます。
日向でもよく育ちますが、
半日陰でも旺盛な生長ぶり。
庭の一部分に植えたと思ったら、
他の植物たちの足元をするりと抜け、
元の株から離れた場所で
元気に育つ場合もあります。
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/pixta_41596886_XL-scaled.jpg)
近年は上の写真の‘オーレア’の方が
人気が出ていて、
「緑葉」の方は
めったに見かけなくなりました。
特に新芽の頃のオーレアの葉の輝きは
目を見張るものがあります。
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/pixta_10915815_XL-scaled.jpg)
黄金葉のオーレアは、
緑葉のタイプと比べても
劣ることの全くない生長ぶり。
一面をびっしりと覆う
黄金のカーペットが出来上がります。
一方、
リシマキア・ヌンムラリアの開花は5~6月。
初めにご紹介した写真のように、
星形で黄色の愛らしい花を付けます。
花色が黄色のため、
‘オーレア’は花が咲いても目立たない…
残念!
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/pixta_41596890_XL-scaled.jpg)
上の写真は
リシマキア・コンゲスティフロラ‘ミッドナイトサン’
(Lysimachia congestiflora‘Midnight Sun’)。
もう少し日陰で育てると、
本来の濃厚なパープルリーフの色が
出るのですが…。
コンゲスティフロラは東アジア原産。
近年はヌンムラリア‘オーレア’を凌ぐ人気を
誇っています。
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/P4231928-scaled.jpg)
リシマキア・ヌンムラリア同様、
寄せ植えに用いて枝垂れさせても大丈夫です。
![イメージ](https://lia-garden.com/wordpress/wp-content/themes/site/images/2021/07/pixta_17768025_L-ミッドナイト-サン-scaled.jpg)
‘ミッドナイトサン’の花もクリアな黄色。
パープルリーフによく映えます。
ヌンムラリア種もコンゲスティフロラ種も、
日向~半日陰の場所を好みます。
日陰でも十分育ちますが、
グランドカバーとして
密に地面を覆いたい場合は、
日陰でない場所の方が良いと思います。
また、両種共に湿り気のある場所が大好き。
水草としても利用されるほどですので、
水辺の修景には打ってつけの品種です。
一方、ある程度の乾燥にも耐えますので、
ご心配なく。
冬場は若干葉を落としますが、
完全に葉が枯れることはありませんので
株はそのままの状態で
植え付けておいて大丈夫です。
今回ご紹介した他にも、
匍匐性のリシマキアは多数流通しています。
ホームセンターの園芸コーナーで
カラーリーフを扱う場所に、
今の時期であれば必ずと言っていいほど、
リシマキアの品種が並んでいると思います。
是非お好みのリシマキアを
探してみてください。