【グランドカバー】 アジュガ・レプタンス Ajuga reptans 〈常緑多年草〉
毎日良いお天気が続いております(^^)
散歩やジョギング、気持ちいいですよね。
私は「紅葉狩り」ならぬ
「春の花狩り」(摘みません!)、
日々満喫しています。
今回ご紹介するアジュガ・レプタンスは
これまで早春開花の
グランドカバープランツの代表格として
様々なシーンで用いられてきました。
近年、葉の形や色のバリエーションが豊かな
園芸品種が流通しています。
どの品種も目を見張る美しさ。
そちらも含めてご紹介します。
ヨーロッパ原産のアジュガ・レプタンス。
林床や牧草地に自生します。
北米では自生種を駆逐して
はびこる外来生物として扱われることもあるとか。
日本ではそのようなことはなさそうです。
花期はまさに今、4月です。
南向きの日当たりの良い場所…というよりは、
半日陰の場所を好みます。
そして日陰でもある程度繁茂するからすごい。
花色は深い瑠璃色。
パープルリーフと
瑠璃色の花のコンビネーション、
とてもシックで味わい深いです。
花穂は季節が進むと高くなり、
地面から20cm程度立ち上がります。
ランナー(走出枝)で生育エリアを広げ、
環境が合えば一面を覆ってくれます。
半日陰~日陰地の雑草対策にも有効です。
上の写真は、アジュガ‘バーガンディグロー
(Burgundy Glow)’です。
シルバーグリーン、白、ピンクの
トリカラーが美しい品種。
寒い時期にはピンクの色味が強く、
逆に暑い時期には白斑が冴えます。
こちらは‘バニラチップ(Vanilla Chip)’。
白斑が更に映えますね。
生長はゆっくりですので、
一面をアジュガで早く覆いたい場合は、
他の品種を用いた方が良いでしょう。
こちらは‘ゴールドライム(Gold Lime)’、
日本で改良されたゴールドリーフ品種です。
白斑の品種に比べて生長は早く、
写真のようにランナーを旺盛に伸ばして
生育範囲を広げます。
日陰でも葉色が褪せることがなく、
シェードガーデンに打ってつけの品種です。
しかも花色はペールピンク!
今回ご紹介した園芸品種の他にも、
花の大きさや葉の形、
色に様々な特徴のある品種が流通しています。
いずれの品種も
それほど栽培が難しくありません。
是非お好みの葉色や花のアジュガを
探してみてください。
最後に日本に自生するアジュガを
ひとつご紹介します。
上の写真は「キランソウ」
Ajuga decumbens です。
ソメイヨシノが咲き誇るころ、
野山で普通に見られます。
アジュガ・レプタンスのように
花穂が立ち上がることはなく、
地面に近い場所で開花します。
茨城県南エリアで春の野道を散歩していて、
視界の隅に美しい青が飛び込んできたら、
ほぼ、このキランソウか
タチツボスミレだと思います。