【草本類】 ヒューケラ Heuchera 〈常緑多年草〉
日本のカラーリーフの代表格!
と言っても過言ではない。
ヒューケラさえあれば、
寄せ植えがうまくまとまる!
その葉のカラーバリエーションの豊富さは、
なかなかほかの植物では
真似できないように思います。
ガーデニングの必須アイテム、
ヒューケラをご紹介します。
ヒューケラは年間を通して、
園芸店のカラーリーフコーナーに
必ずと言っていいほど、
取り揃えてある定番品種となりました。
北米~メキシコが原産のヒューケラ。
欧米でも大変人気で、
品種改良は年々進んでいます。
葉色、鋸歯の入り方、
花、葉の「つや」に至るまで、
様々な形状・テクスチャの
ヒューケラが生み出されています。
あまりにも多種多様なヒューケラがあるため、
ヒューケラだけで寄せ植えや花壇を作っても
全くもって「さまになる」ほどです!
日本でのヒューケラの栽培歴は、
恐らく「ツボサンゴ」と呼ばれる原種
(Heuchera sanguinea ヒューケラ サンギネア)が
最も古く、馴染みがあるのではないでしょうか。
英名はその花姿から
「coral bells」と呼ばれています。
こうして近寄って見てみると、
可憐で味わい深い珊瑚色ですよね。
山野草の趣のある花姿ですが、
確かにH.sanguineaは岩場などに自生し、
夏の暑さと乾燥に弱い性質です。
ヒューケラの原種は
H.sanguineaのように岩場などに育ち、
水はけの良い土壌を好むタイプや、
林地内の半日陰で
湿気を好むタイプなどがあるそうですが、
現在では様々な原種・交配種の掛け合わせが進み、
性質も強靭な個体が選抜されてきたため、
以前に比べるとずいぶん、
ヒューケラを育てやすくなってきていると思います。
とはいえ!
やはりヒューケラは
真夏の暑さと乾燥が苦手です。
立派な大株の状態で買い求めたヒューケラが、
いつの間にか小さくなって、
存在感がなくなっていた…
という経験をされた方もいらっしゃると思います。
冷涼な気候の方が、
やはりヒューケラは育てやすいです。
では茨城県南エリアでは
どのような環境に植え付けるか。
やはり高木の足元など、
半日陰の場所が良いと思います。
特に午後の西日が当たる場所は避けます。
土壌は水はけが良く、
肥沃な土壌が良いでしょう。
併せて夏場の乾燥にも注意が必要です。
暑さはやや苦手ですが、冬の寒さには強く、
茨城県南エリアでは
問題なく露地植えで越冬します。
耐陰性もあり、
日陰の場所でも枯れることはありません。
ご自宅の庭の中であまり日の当たらない、
そしてあまり温度の上がらないような
場所がありましたら、
ツボサンゴを是非植えてみてください。
様々な美しい葉と花のツボサンゴの中から、
お好みの品種を選んで是非大株に!