【中木】 リキュウバイ Exochorda racemosa 〈落葉広葉樹〉
野山に咲く花ではない雰囲気…
園芸品種?和の雰囲気があるような、
ないような。
ソメイヨシノが花盛りの
この季節に開花する
不思議な雰囲気を漂わせる
リキュウバイをご紹介します!
リキュウバイは
中国・揚子江下流域原産の中木で、
明治時代に日本に導入されました。
名前の通り、
控えめな花姿が茶道の世界で重宝され、
この名が付いたそうです。
そう言われてみると、
何だか茶花らしく見えてきました!
リキュウバイの花、よくよく見てみると
花弁の付け根が離れていて、
何だか不思議な感じがしますね。
花弁の奥に見える「萼片」は
花弁が散った後も残り、
萼片自体が小さな花のように見えます。
花開いた姿も良いのですが、
リキュウバイは蕾もまたかわいいのです!
実は欧米でも人気のリキュウバイ、
英名は「Pearl Bush」、
見事なネーミングです。
更には種子!
こちらもふっくらとしていて、
しかも星形で、何とも愛らしい姿です。
リキュウバイは樹高3~4mほどになります。
性質は強靭で耐寒性・耐暑性があり、
茨城県南エリアでは問題なく
育てることができます。
植え付け場所は
日向~半日陰が良いでしょう。
西日の当たる場所は
あまりお勧めできません。
リキュウバイの葉は先端が丸みを帯び、
優しいフォルムです。
葉色もどことなく青みを帯びており、
葉裏は粉白色で印象的です。
名前が「利休梅」であるためか、
茶花のイメージに偏りがちですが
想像してみてください、
この葉色と白く清楚な花、
白いトレリスやエイジングの効いたレンガの壁面にも、
すんなりと馴染みそうですよね。
何しろ早春の青空に葉も花もよく映えます!
樹高がさほど高くならないので、
剪定も手軽にできて良いですね。
和洋を問わず、
爽やかに咲き誇るリキュウバイ。
シンボルツリーとしてもおすすめの逸品です!