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【中木】 ミツバツツジ Rhododendron dilatatum 〈落葉広葉樹〉

更新日 : 2021.07.08
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それまで色彩に乏しかった山林や庭が、
一気に鮮やかに彩られる季節!

ミツバツツジが枝いっぱいに花を付ける姿は
本当に見事です。
花色は紫を帯びた薄桃色で、
和の色彩を感じます。


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ミツバツツジは
関東~近畿地方の山地に自生しています。
樹高は2~3mほど。
ホームセンターでは
1mくらいの株が売られています。

生育する地域によって特徴が若干異なり、
品種や変種が数多くありますが、
その差は傍目から見ると殆どわかりません…。

ミツバツツジはほかのツツジと違って
挿し木や接ぎ木で増やすのが難しく、
種から育てる方法が一般的です。

加えて、野生種に
花色のバラエティがそれほどないことから、
他のツツジ類に比べて園芸化が進んでいません。

その分、野趣に富んだ自然の姿を
存分に楽しむことができます。
 
 

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ミツバツツジの花は葉より先か、
同時に開花します。

普段私たちが目にするツツジ類と違い、
ミツバツツジの枝ぶりはすっきりとしていています。

ですので、自然樹形の枝ぶりと
美しい花をセットで楽しむことができます。
 
 

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トレッキング中にこんな花姿に出会えたら、
もうたまりません…!

上の写真のように、
同じミツバツツジでも花色に個体差があります。
どちらも見事に咲き誇っていて立派ですね。
 
 

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上の2枚の写真は、
筑波実験植物園の落葉樹林内で咲き誇る
コバノミツバツツジです。見事!

はじめの写真は落葉樹林の足元に育っており、
次の写真の株は少し開けた場所に育っています。

やはり光を求めて上へ枝葉を伸ばすため、
落葉樹林の足元に育つ株は下枝が少なく、
主幹のうねりが鑑賞できて、
これもまた味わい深いです。
 
 

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ミツバツツジは山地で普通に見られる種ですが、
その根は地表近くに浅く張る傾向にあります。

そのため、しっかりと株が根付くまでは
特に夏場に根元が乾燥しないように注意が必要です。
 
 

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花が終わると、
その名の通り3枚セットで葉が展開します。

ほぼ菱形の3枚の葉が、
スペースの無駄なくいっぱいに展開して
陽射しを求める姿も、
とても味わい深いものです。


ご自宅の庭に植え付ける際は、
日向~半日陰
(午前中いっぱい日が当たる場所)
が良いでしょう。

買い求めたミツバツツジの鉢の
約2倍の深さの穴を掘り、
腐葉土もしくはピートモスと、
掘り上げた土を混ぜ込み、
鉢とともに埋めます。

この際、深く植えすぎないよう、
また苦土石灰などで土壌を
「中和」しないようにしましょう。
(ツツジ類は酸性土壌を好みます!)
 
 

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こちらはミツバツツジの秋の姿です。
色づく葉もとても風情がありますね。

ミツバツツジは落葉性ですので、
葉が色づいたあとは裸の姿となりますが、
もし枝が伸びすぎた場合は
剪定は冬ではなく、
花後すぐに行ってください。


野趣に富んだミツバツツジ、
しっかりと根付いてしまえば
殆ど手入れの必要はありません。
早春のお庭をとても華やかに彩ります。
おすすめです!
 
 

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