【メインツリー】 ゴードニア・アキシラリス(タイワンツバキ) Gordonia axillaris 〈常緑広葉樹〉
ヒメシャラ…に似ているけれど、
葉の様子が違う。
ツバキの白花品種??
こちらはゴードニア・アキシラリスという、
ツバキ科の常緑樹です。
古来、多種多様なツバキの園芸品種が
日本で生み出されてきましたが
近年自宅の庭にツバキを植える方は
あまりいらっしゃらないように思います。
ツバキの花色・花姿の妙は本当に奥が深く、
私も大好きな花のひとつですが、
「チャドクガ」(毛虫)が付いてしまうことが、
近年敬遠されつつある原因かもしれません。
その点、このゴードニアは
これまで植えられてきたツバキに比べて
チャドクガが付きにくく、
樹高もシンボルツリークラスの
サイズになることから、
じわじわと需要が高まっています。
花の時期は10月から2月ごろで、
従来のツバキ同様、
花の少ない秋から冬にかけて
庭を彩ってくれる貴重な存在です。
上の写真のように
葉色が少し赤く染まりながら
開花が進むこともあり、
更に味わい深いです。
原産地は和名のとおり
インドシナ半島、中国南部から台湾。
南方系の植物ですが、
茨城県南地域では問題なく越冬します。
つくば実験植物園には、
中国・四川省産と台湾産の
ゴードニア・アキシラリスが
標本木として植えられていますが、
いずれもとても立派に逞しく育っています。
上の写真はつくば実験植物園の
台湾産のゴードニアです。
どっしりと、頼もしい株姿!
バランスよく葉を広げた枝ぶり、
葉もスマートでつやがあり、
とても鮮やかです!
なるべく寒風(つくばおろしなど)の当たらない、
日当たりの良い場所に植えると
旺盛に育ちます。
つくば実験植物園では
2本の標本木共に、
建物にほどよく挟まれた中庭に
のびのびと育っていました。
別名「Fried Egg Tree」、目玉焼きの木!
確かに鮮やかな雄しべが
卵の黄身に見えてきました。
冬場も爽やかな白花とつややかな葉を楽しめる、
常緑シンボルツリーの有望株ゴードニア、
おすすめです!