【グランドカバー】 クリーピングタイム Thymus serpyllum 〈常緑多年草〉
小さな花の冠を敷き詰めたような、
愛らしい光景!
「タイム」というと、
肉・魚料理やピクルスに欠かせない
ハーブのイメージですよね。
こちらのタイムは「クリーピング(creeping)」、
つまり地面を這って育つタイムです。
痩せ地でも、ロックガーデンでも、
少しの土しかない場所でも、
とにかく良く育つ!
愛らしく逞しいクリーピングタイムをご紹介します。
近年、ホームセンターで30×30cm、
またはそれ以上のサイズで
マット売りされていることもある
クリーピングタイム。
とにかく土壌が合って育ち始めると、
一面を密に覆うタイプの植物です。
ですので、植え付け当初に
雑草の種などが土に混入していなければ、
一度その場所をクリーピングタイムが覆うと、
雑草すらなかなか育たないのです!
グランドカバープランツとしてかなり優秀、
しかもかわいい花が付き、
おまけにタイムの香りも楽しめる!
良いことづくしの植物ですね。
上の写真のような感じで、
植栽スペースの際に植え付けると
土の流出を防いでくれます。
クリーピングタイムは日当たりを好むため、
植栽スペース側よりも
園路側に這って伸びようとしますので
毎年1回程度は、
匍匐する茎をピンチ(切り取り)すると
美しく草姿が保たれます。
花が終わったあとの花がらを
カットするのと同時に
ピンチすると良いかと思います。
花のない時期は、上の写真のような状態です。
株は青々と茂り、
茨城県南エリアでは
冬場は少しだけ地上部が茶色になりますが、
殆ど見劣りなく緑量が保てます。
(株が寒さで枯れることはまずありません。)
駐車場のコンクリート土間の目地や園路の縁、
お庭の中で雑草が生えてほしくない箇所など、
様々なシーンで重宝します。
多少植物を踏んでしまっても大丈夫。
踏むと、タイムの良い香りがしますよ!
開花時期は6~7月。
ピンクのラブリーな花姿がちょっと苦手…
という方には、
白花品種もあり、こちらもおすすめです!