【草本類】 ドイツスズラン Convallaria majalis 〈落葉多年草(球根類)〉
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「絵に描いたようなかわいらしさ」
という表現が正しいかどうかはさておき…、
こんなに健気でピュアな雰囲気の植物も
なかなかないような気がします。
ところが!性質はとても強靭、
ちょっとの乾燥や肥料不足では息絶えない!
見た目によらず、しっかりと逞しい
ドイツスズランをご紹介します。
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ドイツスズランは、
比較的昔から日本の庭に植えられてきました。
これとは別に「日本スズラン」もあるのですが、
栽培が容易なドイツスズランの方が
広く普及しています。
(日本スズランは冷涼な気候を好みますが、
ドイツスズランは茨城県南エリアでは間違いなく、
夏季の高温も冬場の寒さも乗り越えます。)
日向よりは半日陰の場所を好みますが、
日向に植えても枯死することはありません。
乾燥にも強く、
鉢植えで夏場に水やりを忘れてしまっても、
地上部は多少痛むかもしれませんが、
根(球根)はしっかりと生きています。
地下茎で増えるため、
何年も放置しておくと、
どんどん株が広がっていきます。
昔はよく、建物まわりの
あまり日の当たらない場所に植えられていて、
一面ドイツスズランの花畑!というお宅も
よく見かけました。
現在、ホームセンターなどでは
春の花の時期などに見かけますが、
株が休眠している冬季は、
球根でも流通しています。
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秋になると、たわわな赤い実の光景が!
葉もだんだんと黄色から茶色に変化し、
冬には地上部はなくなります。
ここで注意!
スズランには花や根など、
全体に毒がありますので
特に小さなお子さんやペットのいるご家庭で
ドイツスズランを植えられる場合には
注意が必要です。
切り花にして楽しむ場合も、
ドイツスズランを生けた花瓶の水には
ご注意ください。
一方、これを逆手に取り、
「ヒガンバナ」が田んぼの畔道に
植えられているのと同じ原理で
モグラ除けにドイツスズランを植えてもOKです!
ホームセンターなどで売られている、
モグラ除けの風車などで
効果が見られなかったご家庭などでは
一度試してみる価値はあると思います。
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最後に忘れてはならないのが、
ドイツスズランの花の香り。
バラ、ジャスミンに並び、
三大フローラルノートに挙げられるスズラン。
(※フローラルノートとは、
フレグランスなどの調合の際、
基本となる香りのことです。)
5~6月の開花期には、
清々しくすっきりとした香りを
楽しむことができます。
是非ご自宅のお庭で、
爽やかなドイツスズランの香りを
お楽しみください!