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【低木】 ヤエクチナシ Gardenia jasminoides f. ovalifolia 〈常緑広葉樹〉

更新日 : 2021.07.08
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ふんわりとした純白の八重咲きの花から漂う、
甘く濃厚な香り。

低木の庭木として不動の人気を誇る
ヤエクチナシをご紹介します。
 
 

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「ヤエクチナシ」の名前や姿、
形は知らなくても、
初夏の開花期に放つ濃厚な香りには、
誰しも一度は
出会ったことがあるのではないでしょうか。

ヤエクチナシは個人のお庭はもちろん、
公共施設や街路樹の低木として
古来各所に植えられている、
とてもポピュラーな品種です。

現在でも、花のシーズンになると
ホームセンターのガーデン売り場で
前面に売り出されるほど、
根強い人気を誇ります。
 
 

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甘く濃厚な香りもさることながら、
開花の様子もまた良し!です。

上記の写真のように、
螺旋状に閉じた蕾が、ゆっくりと
優雅にほどけて開花します。

花姿はまるでバラか、
もしくは近年人気のアデニウムか。
花の直径は約10cmと大ぶりで存在感抜群です。
 
常緑性で葉は美しい照り葉。
冬場も青々としています。

ヤエクチナシは園芸品種ですが、
一重咲きのクチナシ Gardenia jasminoides は
東アジアに多く分布する暖地系の植物です。

ヤエクチナシも同様に暖地系ですが、
茨城県南エリアではまず問題なく
露地植えで冬を越すことができます。

樹高は大きくなったものでも1m程度です。 
 
 

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病虫害について、
よく言われているのが「オオスカシバ」です。

オオスカシバは
ハチのようなビジュアルをした「ガ(蛾)」で、
その幼虫(イモムシ)の好物が
クチナシの葉、なのです。

もちろんヤエクチナシも例外ではありません。
その食欲たるや、
部活帰りの高校生か!と言いたくなるほど旺盛で、
運が悪いと、木が丸坊主に…。


毎年、全くオオスカシバの食害がない
植え込みエリアもあれば、
丸坊主にされてしまうお宅もあったり…と、
一概には言えないのですが、
オオスカシバはクチナシの葉が大好き!
ということは揺るぎない事実です。
 
 

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しかしよくよく考えてみると、
ヤエクチナシは丈夫な植物ですので、
丸坊主になったヤエクチナシの株が
そのまま枯れてしまった…という話は
聞いたことがありません。

更にオオスカシバについては、
一般的な「ガ(蛾)」のビジュアルとは異なり、
蜂のような風貌。
ボディ(?)も鶯色・茶色・
そしてレモン色のボーダー柄でどことなく和風、渋い!
(是非ネットで検索してみてください)

羽も、一般的な「ガ(蛾)」とは異なり
「透明」なのです。
幼虫が蛹(さなぎ)を出て成虫になる際に
鱗粉をすべて落としてしまうのだとか。謎…。
このオオスカシバの不思議な生態、
風貌に惹かれて、
自宅で卵から成虫に孵す過程を楽しむ
ファンもいるほどです。


…と、ここまでヤエクチナシより
オオスカシバについて熱く書いている私は、
半ばオオスカシバのファンですね(^^;)

ちなみにオオスカシバの幼虫にも、
成虫にも毒はありません。
更に一般的な一般的な「ガ(蛾)」が
夜行性なのに対し、
オオスカシバは昼行性。
お子さんのいらっしゃるご家庭では、
生態をつぶさに観察できる打ってつけの昆虫です。


ヤエクチナシの花と香りを楽しみに育てつつ、
オオスカシバの幼虫を発見したら
「来たな!」と構えて成虫になるまで見守るもよし、
株を守りたいのであれば、
スミチオンやオルトラン
(ホームセンターで簡単に入手できます)で
駆除するもよし、
手で捕まえて別の場所に移動させるもよし、
だと思います。

何かと話題に事欠かないヤエクチナシ、
おすすめです!
 
 

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