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【中木】 フェイジョア Acca sellowiana 〈常緑広葉樹〉

更新日 : 2021.07.13
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この独特の花色、そして花糸
(花粉が詰まっている「葯」を支える
糸状の部分)の鮮やかさ。

加えて、白い粉を纏ったような、
シルバーグレーの美しい葉色。

更に実も、そして花も食べられる!

おすすめの樹木、フェイジョアをご紹介します。
 
 

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樹形はこのような感じです。
枝葉はしっかりとした印象、
しかし葉色は優しく、
バランスの良い樹木です。

フェイジョアの原産地は
南半球のウルグアイやパラグアイ、
ブラジル南部。

耐寒性があり、
-10℃くらいまでなら大丈夫です。
茨城県南や千葉エリアでは、
問題なく冬越しします。


つくばエリアでは、
いわゆる「筑波おろし」
(冬期に吹く冷たく乾燥した北西風)に当たると、
葉が落ちる場合がありますが、
樹木自体が枯死することはありません。
寒風にさらされる場所を避けて植え付けると、
順調に生育します。


樹高は、原産地では大きなもので
7m程度だそうですが、
日本で普及している多くの改良品種では
せいぜい3m程度までで、
生長もゆっくりですので管理しやすいです。
 
 

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丸みを帯びた葉は
白い粉を纏ったような質感で
葉の裏側は更に白く、
とても印象的です。

オリーブの葉を丸くしたような
イメージでしょうか。
常緑性ですので、
目隠し植栽としても重宝します。
 
 

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上の写真は、
ひたちなか市の個人邸のフェイジョアの生垣です。
とってもよく育っていますね!
こういうのを見ると嬉しくなります(^^)
 
 

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そしてこの花姿、
花弁は肉厚でふわふわとした質感、
花糸は深紅で一際目を引きますね。

花期は5~6月です。
花弁は「エディブルフラワー」、
つまり食べられます!

味は、一言で言うと
「ほんのり甘い」…お砂糖の味、
という感じです。


余談ですが、フェイジョアの花自体には
「蜜」がありません。
ですので蜂などの虫が
花を目当てにやって来ません。

その代わり、
アリはこの花弁の美味しさを知っていて、
時折訪れます(^^;) 
 
 

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こちらは花が終わり、
実が膨らみ始めた頃の様子です。

フェイジョアは、品種によって
「自家結実」するタイプと、
そうでないタイプがあります。

(※「自家結実」とは、
 自身の花粉で受粉し、実を付ける、
 という意味です。
 自家結実タイプですと、
 フェイジョアの木を
 1本植えるだけで実が付きます。)


自家結実する品種でも、
フェイジョアの他の品種を近くに植えると、
実の数が多くなり、
また実の味も良くなります。

フェイジョアを「果樹」として楽しみたい場合は、
品種の違うフェイジョアを、
近くに植えることをおすすめします!
 
 

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自家結実性があり、手に入りやすい品種は以下のとおりです。

・アポロ(Apollo)
 中生種で大ぶりな実を付け、味も香りも抜群、
 1番人気の品種。

・クーリッジ(Coolidge)
 晩生種で実は大ぶり、豊産性がある定番品種。

・ジェミニ(Gemini)
 早生種で実は上記2種に比べてやや小ぶり。
 果肉が柔らかく味は濃厚。
 樹木自体が大きくなりにくい矮性品種。


肝心のフェイジョアの果実のお味は…、
個人的には
「パイナップル+バナナ」かな、と思います。
パイナップルのような甘酸っぱい香りも
魅力のひとつです。


果実は10月下旬ごろから「落果」が始まります。
落ちた実は拾ったらすぐには食べず、
追熟すると甘みが更に増します。

果実から甘酸っぱい香りがしてきたら、
食べごろのサイン。
包丁で半分に切って、
スプーンですくって食べます。

私は試したことがありませんが、
スムージーに入れたり、
砂糖と煮てジャムにしても美味しいそうです。
 
 

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樹木のお手入れとしては、
病虫害にも強く、生長がやや遅いので
それほど手間がかかりません。

樹形を整えたい場合は、
暖かくなってきた3月下旬~4月ごろに
枝を透かしたり、切り詰めを行います。

ただしフェイジョアは、
枝の先端近くに花芽ができるので、
枝を切り詰めた年は
花や果実があまり見込めません。
(花芽は前年の8~9月に付きます)


見てよし、食べてよし、手入れ(ほぼ)なし!
おすすめの中木フェイジョア、
是非お庭に植えてみてください。
 
 

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