【メインツリー】 アオハダ Ilex macropoda 〈落葉広葉樹〉
アオハダ…あまり聞いたことのない
樹木かもしれませんね。
でもこの写真を見ていただければ一目瞭然!
アオハダの魅力は
十分おわかりいただけると思います。
樹形はこのような感じです。
見事な株立ち
(根元から数本の幹が立ち上がること)ですね。
アオハダは日本各地の山地に
自生している落葉高木で、
自生地では長い年月を経て
5~10mくらいまで生長します。
筑波山でも自生が確認されていますので、
つくばやその近辺エリアでの
植栽・活着もスムーズにいくと思います。
庭木としては2~3m程度のものが
多く流通しているようです。
漢字表記だと「青肌」「青膚」。
さぞ樹木の幹が青々としていることだろう
という感じですが…
青くない、です(^^;)
しかし爪などで外皮を削ると、
緑色の内皮が見えることから
この名前が付いたそうです。
葉の雰囲気も軽やかで
和洋を問わず、
また自然風やシンプルモダンの庭などにも
馴染む樹種だと思います。
しかし何といっても最大の魅力は、
秋の黄葉と赤く色づく実でしょう。
アオハダは雌雄異株
(雄の個体・雌の個体がある)ですので
実は雌株にしか付きませんが、
秋空に映える見事な黄葉は
雌雄問わず楽しめます。
また、雌株の赤い実は冬まで残り
色彩に乏しい冬の庭が華やかに!
クリスマス気分も
盛り上げてくれることでしょう。
植え付け場所は
半日陰~日向が良いと思います。
樹形は自然に整い、
また生長もそれほど早くないため、
剪定もさほど必要ありません。
(雌株よりも雄株の方が
より樹形が整いやすい性質を持っています。)
アオハダは
根元が乾燥するのをあまり好みませんので、
アオハダを植え付けるのと同時に
根元に低木や宿根草、グランドカバーなどを
添えることをお勧めします。
もし根元をすっきりと見せたいのであれば、
マルチング材を厚めに敷くのも一つの方法です。
春の新芽から冬の実付きまで楽しめるアオダモ、
お庭のシンボルツリーにおすすめの逸品です!