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【メインツリー】 アロニア Aronia 〈落葉広葉樹〉

更新日 : 2021.04.23
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素晴らしい紅葉、濃く色づいた実…ブルーベリーも鮮やかな赤の紅葉ですが、
このアロニアの紅葉もなかなかの美しさです。

近年その実のパワーに注目が集まるアロニアをご紹介します!

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いかにも熟して甘く美味しそうな実…
ですが、生で食すると結構しぶい(^^;)

現在日本で一般的に流通しているアロニアは2種類。上の写真のように、熟すと黒い実になるのが
アロニア・メラノカルパ(Aronia melanocarpa)。
もうひとつ、赤い実になるのがアロニア・アルブティフォリア(Aronia arbutifolia)です。

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和名の「ヤマモモ」ですが、
いわゆる果物の「桃」とは全く異なる樹種です。
しかしながら、桃のように果肉は多くありませんが、
こちらのヤマモモもとてもフルーティで美味です!
産地の四国などでは、生の実に塩をふって
酒の肴にするそうですよ。
スイカに塩をふるのと同じ原理だと思います(^_^)

最もポピュラーなヤマモモの実の利用法は、果実酒
私もヤマモモ酒づくりをお手伝いし、
頂いたことがありますが、ベリー系の香りが豊かで
とても美味しかったです!

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チョークベリー、チョコベリー、レッドチョコベリー、クックベリー…
などなど、アロニアには様々な別名があり、ちょっと分かりにくいので、整理します!

チョークベリー(Chokeberry)という英名は、choke=窒息させる、むせるほどに
実が渋いことから名付けられたそうです。納得!アロニア全般に付けられた英名です。

チョコベリーは、アロニア・メラノカルパのことです。
何故チョコなのか…これは不明!
チョークがいつの間にかチョコになった…という流れがありそう(^^;)
熟した実の色も関係しているかもしれません。

そしてレッドチョコベリーは、お察しの通り、アルブティフォリアのことです。

クックベリーも、アルブティフォリアの別名。
チョコベリーに対抗して付けたのかもしれません。

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まずは、メラノカルパ=チョコベリーから!
こちらは「アントシアニンがブルーベリーの2倍!」
というキャッチフレーズで近年人気を集めています。

黒い実にはビタミンCとポリフェノールが豊富に含まれ、
アンチエイジングの強い味方!
しかし何度も書きますが…生食はしぶい(^^;)!
やはりジャムにして食すのが王道です。
この渋い味わいは、実を一旦保存袋に入れて冷凍し、解凍すると和らぎます。自家製チョコベリージャム、是非!

一方、実の熟す頃の紅葉もなかなか良いですよね!
実を収穫し損ねても観賞観賞価値があります。
寒冷地であるほど、紅葉の色づきは鮮やかです。 

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一方、こちらは赤い実のアルブティフォリア=クックベリー。
アロニアといえば、こちらの方が日本ではメジャーでした。
(近年はチョコベリーに人気を譲っていますが(^^;))

「セイヨウカマツカ」の和名の通り、実の雰囲気はカマツカに似ています。
この赤い実は、どちらかと言うと観賞用です。

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冬場、他の実は鳥に食べられていますが、アルブティフォリアの実は結構残っています。
やっぱり鳥たちも「渋い!」と思っている!
おかげで長く赤い実を愛でることができます。

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樹高はメラノカルパ・アルブティフォリアともに最終的には2~3mほどになります。
小高木のため、サイズ的に扱いやすいです。
耐寒性も耐暑性もあり、茨城県南エリアでは問題なく生育します。

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アロニアは1本でもよく結実します。
上の写真は初夏のアロニアの枝のようすです。
見事な実付き!秋が今から楽しみです。
日当たりと水はけのよい場所を好み、樹形はさほど乱れません。
株立ちになることが多く、自然樹形の趣を楽しむことができます。

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花期は4月頃、やっぱりカマツカに似た花姿ですね。
丸みを帯びた5弁の花、とても愛らしいです。

花よし、実よし、紅葉よし!
性質も強靭で育てやすく、小ぶりなシンボルツリーとして打ってつけのアロニア、
是非お庭にいかがでしょう?

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