前回に引き続き、
春ですが秋の紅葉シリーズです。

あまり見慣れない、
カエルの手のようなかわいい葉の形。

特徴的な葉の姿が
お庭のアクセントとして効果的な
シロモジをご紹介します。
　
　

　
シロモジは本州の中部地方以西から四国、
九州に自生する落葉中低木です。

シンボルツリーとしてご紹介するには
どうかな？と思いましたが、
自生地では5mほどに生長し
庭木の流通としても
2m程度のものがありますので、
シンボルツリーとして今回はご紹介します。


元々あまり樹高が高くならない樹種で
生長も比較的ゆっくりですので、
剪定の手間を頻繁に行う必要がなく、
安心してお庭に植えられます。
　
　

　
「クロモジ」という樹種は
以前中木のジャンルでご紹介しました。
↓詳しくはこちらから↓

https://lia-garden.com/plants/2021/article-1695/

シロモジとクロモジはその名前が示す通り、
同じクスノキ科クロモジ属の植物です。
クロモジほどではありませんが、
枝を手折ると、爽やかな芳香が漂います。
　
　

この葉の形、独特ですよね。
茶庭や雑木の庭に用いられてきた
シロモジですが、
ナチュラルモダンやシンプルモダンの
建物にもぴったりです。

葉裏は白みを帯びていますので
風が吹くと、
葉裏がちらちらと見えてとても涼やかです。


樹形は、株立ちのものが
多く出回っていますので
1本でも絵になり、
シンボルツリーとして使いやすいと思います。

花は葉と同時か、
葉に先立って開花します。

開花時期は3～4月。
春の訪れを知らせる、
温かみのある愛らしい花姿です。
　

そして紅葉（黄葉）もまた見事。
クリアな黄色に染まる葉姿、
株全体の姿の写真がなくて
申し訳ありません…
　

植え付ける場所は
日当たりと水はけのよい場所が良いでしょう。

病虫害も殆どなく、
剪定の手間もさほどかかりません。
自然樹形を楽しみ、枝が込んできたら
適宜枝を透かしてみてください。


シロモジの可愛らしい葉のテクスチャ、
是非お庭で楽しんでいただきたいです。